朝青龍の個性 [人間雑感]
5月場所も白鵬の横綱昇進で終わった。
朝青龍は、10日目に安美錦に寄り切られ、微妙な判定だったが物言いもつかづ、敗れてしまった。
憤懣やるかたない朝青龍は、花道で座布団を蹴り上げ、場内案内係を直撃してしまった。
前日は国技館にいたが、一日違いで見られなかったので館内の様子はわからないが、マスコミでは厳しい批判が続いた。
翌日は勝ったが、以降3連敗してしまった。
高見盛の気合の入れ方も人気が有るが、朝青龍の最後の仕切りから塩を取りに行く時の気合の入れ方も、大変な迫力である。
火事場の馬鹿力の実験では平均的な男子で500kg以上のものを持ち上げてしまうと言う。
仕切りを重ね、興奮度が益々高まり、最後の気合を入れ、最高潮に達し、この馬鹿力を発揮し、それが相手を圧倒するかどうかで勝負が付く。
連敗した朝青龍には、この燃えるような興奮状態の朝青龍にはなれなかったのではないだろうか。
横綱の品格云々で言われてしまう朝青龍ではあるが、人並みはずれた強さは、すなわち人並みはずれ勝負に対する集中力で、人並みはずれた火事場の馬鹿力の発揮と言えるのではないだろうか。
それは、精神的な興奮状態で、座布団を蹴り上げをしてしまったのも、彼の取組みの続きであり、それを含めて彼の相撲であり、個性と言っていいのではないか。
これを否定した時、それは朝青龍の否定であり、そこには横綱朝青龍の存在はなくなってしまうのでないだろうか。
個人的には今まで好きではなかった横綱だが、そのように考えるみるとき、彼の行動全てを含め、もう一度改めて見直ししても良いような気もする。
収納場所はいつも足りなくなる [人間雑感]
先日、町田市にあるアメリカ生まれの大型倉庫店に行った。
そこは、匂いまでアメリカのお店と同じ匂いがすると娘は言うほど、同じような商品が、同じように売られている。
まず、一つ一つの商品のサイズや量が多い。
冷蔵庫もそうだが、買ってきてストックするスペースがあれば買えるが、欲しいものが如何に有っても、どうしようもない。
このようなことは、今始まったことでもなく、結果として、冷蔵庫はますます大きくなってしまった。
納戸、押入れ、クローゼットは、一般に床面積の12~20%が一般的なようだが、人数によっても、生活スタイルによっても違ってくるそうだ。
ものには、大きく分けて、“なくても良いもの”、“有った方が良いもの”、“無いと困るもの”とあろうが、問題は“有った方が良いもの”の買い込みだ。
多くの人は、ストックスペースに見合った、または少し多めになるまで、買い込んでしまう。
それに困るのは、アメリカ型の生活スタイルがいやおう無しに入り込んでくることだ。
また、スペースが足りなくなる。
小鳥は、空を飛ぶため体を軽くするの体になっているという。
骨も軽量化され、食いだめさえできないため、絶食は命取りらしい。
これを参考にすれば、所帯道具を増やさない一番の対策は、常に引越ししていることかもしれない。
それ以外、対策は思い浮かばなかった。
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コストコ―会員制ホールセールクラブは、なぜ“高価値商品を低価格で”が可能なのか
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長野男児不明で嘘証言 [人間雑感]
諏訪市の23歳女性が、目撃証言を撤回した。
話に登場する車の人たちの申し出が無いことから、奇異な感じを受けていた人も多いはずだ。
ところで、この女性は、どのような顔をして、この証言をしたのだろうか。
世間ではまれに、常に人の輪の中心にいたく、皆に注目して貰いたくて、大げさに話を脚色したり、無いものをあたかも有った様な話にしてしまう人がいるそうだ。
そのての事かもしれない。
ところで、我が家のラブラドールは、人を観察するとき、訴え掛けをするとき、必ず人の目を、ジッとみつめる。
どこの犬も同じだと思うが、彼らは本能的に、「その人=目」であると認識しているのであろう。
目が認識できないときは、風体で判断するのだろうが、近くにいるときは、決して風体ではなく、目である。
今回の件、偽装問題の当事者、少女殺害事件のペルー人達の目を、犬が、ジッと人の目を見る様に、被害者が悲しい目をして、この人たちの目を見つめたら、どんな目で返すのだろうか。
全く、たじろがない様なら、極悪人か、確信犯だ。
大会社の社員も [人間雑感]
知り合いの国勢調査員から聞いた話だが、彼は調査票の回収が実に大変だったと言っていた。
彼も、守秘義務があるとのことで、それ以上のことは言わなかったかが、彼の担当場所は、殆どが有名一部上場の会社の寮の辺りを担当していたようである。
前回、その辺りを担当した別の知人は、「あそこは、管理人も居るし、楽だった」といっていた。
それから、5年。
今回は、事情が一変したようだ。
昔は、会社の看板を背負っているという、気持ちもあり、このような場合、大部分は紳士的に対応していたように思う。
社員教育とかができていないと言いたいところだが、以前の常識は、あくまでも以前の常識で、今の常識が、今の常識なのかもしれない。
自分も含め、以前の常識を持った集団が、社会を動かそうとするわけだから、それがうまく行かない所以かもしれない。
そうかといって、今の常識に迎合してばかりでもいられない。
うまく動かすには、迎合でなく、融合なのだろうが、化石人間にはつらい。
ちなみに、人事関係者で、管理人の居る独身寮をお持ちで、関心のある企業の方は、状況を把握されると、参考になるのではないでしょうか。
老婆心からですが。
18歳未満禁止の表示義務化 [人間雑感]
東京都は、都青少年健全育成条例を適用して、残虐ゲームソフトに「18歳未満禁止」の表示をするよう指導することを決めたという。
全国初で、埼玉、神奈川では、「業界側の自主規制に任せるのがベスト」としてるとの事。
表現の自由云々が有るにしても、東京都の動きに賛成だ。
小さいときから、人を傷つけたり、殺したりするのは、良いことではないのだから、そのようなゲームはして欲しくない。
ありえない例で不適切かも知れないけれど、皇室の方が、小さい頃にこのようなゲームの大ファンだったと聞いたら、尊敬できなくなってしまう。
総理大臣が、気分転換に残虐ゲームでリフレッシュをしていると言われたら、薄気味悪い。
小学校の先生でも、同じだ。
人に要求したいことは、自分たちも我慢したした方が、良んじゃあないかなあ。
理屈で考えた事は、危ないのだけれど [人間雑感]
理屈で考えたことは危ないと、常々思っているのですが、いつも理屈で書いてしまう。
理屈でなく、良し悪しを判断し、言葉で説明できる能力と、理屈で説明できる能力を平行して持ち合している人は、居るのであろうか。
論議の場では、理屈に達者な人しか、相手にされない。
もし、討論番組で、理屈を駆使しないで、良し悪しを表明しても、鼻も引っ掛けられないだろう。
ドストエフスキーの罪と罰は、殺人を正義とした小説があるが、ビンラディンのニューヨーク貿易センターの事件、ブッシュ大統領のイラク攻撃等も同類に思う。
小説だけのバカな話ではないのだ。
先日の国会で、新人女性議員が切れ味鋭い論議を展開したそうだが、個人的には女性議員には、理屈でない良し悪しの判断をしていただき、日本を間違った方向に行かないように期待していたので、残念でならない。
どこの家庭にも、一人は理屈でない判断に秀でた人(女房殿)がいると思うのですが、社会となると無理なのだろうか。
日本人も性悪説で(その6 最終回) [人間雑感]
10月2日から、だらだらとなってしまったが、日本人も性悪説の対象になってしまったのかを考えてみた。
しかし、どうやら日本人も、まだまだそれほど悪くなっていない。
楽観的過ぎるかもしれないが、性善説が通用すると、結論付けた。
そうは言っても、このままで良いといえない。
世間で言われているような事は、
①社会の急速な変化に対応し、新たに発生した犯罪のタイプに対応する立法を、素早くする方式に転換する。
②犯罪者には時代の価値観に沿う償いを求めるよう、常に改正する。
③受刑者の再犯防止教育プログラムの開発と実施。
④社会の監視、高速移動に対する対応方法を導入し、運用する。
⑤犯罪の事後処理から、予防にもウエート掛けるためニューヨークで有名なブロークン・ウィンドウ理論の展開する。
等があるだろうが、問題は人権・プライバシーと安全が、相反するとするいう側面があることだ。
選挙後の動向をみるとき、大政翼賛会とは、あのようだったのだろうかと肌寒さを感じてしまった。
日本人の造る政府の、危うさを考えると、安全の為に人権・プライバシーを抑制してよいと言い切れない。
今度は、大東亜共栄圏ならぬ、国際平和・自由の為にということにしても。
最後に行き詰ってしまった。
大政翼賛会―国民動員をめぐる相剋
- 作者: ゴードン・M. バーガー
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2000/10
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日本人も性悪説で(その5) [人間雑感]
統計学用語で品質のバラツキ管理で、良く3シグマと言う標準偏差が使われるが、人間社会でも、ちょうど3シグマが、「目立って良い人」「一般的な人」「目立って悪い人」にあてはまるように思う。
3シグマは、「目立って良い人」と「目立って悪い人」が1000人に3人(0.3%)になる。
目立って悪いといっても、犯罪者と言う意味ではないし、この率が適当ではないかもしれないが、ある程度の確率で困った人が、過去も将来もいると思った方が良いと思う。
この率に従えば、1000人中997人は、困った存在ではない。
別の面では、新しいタイプの犯罪行為・犯罪類似行為及び非倫理的行為/状況(以降は犯罪又は犯行)に対する、抑止力・免疫確立までのタイムラグの問題が有ると思う。
個人個人がそれらのことに対する十分な知識を得、撃退の方法を身につけるには、ある程度の時間が掛かってしまう。
また、これに対する法律が作られるまでに、これまた相当な時間が掛かってしまう。
この間に、犯行が集中してしまう。
これにより、社会が悪くなったと感じてしまう。
凶悪度・悪質度・悪意の程度が低かったものが、エスカレートしてくる問題は、人間の思考回路の特性上避けられないのではないだろうか。
しかし、ある程度、問題が大きくなることで、法による是正の対象になり、リセットされるので、致命的な問題ではないと思う。
日本人も性悪説で(その4) [人間雑感]
前回まで、過去の治安維持、倫理教育の環境等を考えてみた。
最近の事で、国勢調査でニセの調査員が調査票を受け取ってしまう事件が発生しているという。
最近はあまり報道されなくなったが、振り込め詐欺も、人間の心理を逆手にとった、実に悪知恵の極みとも言うべき事件が続発した。
高齢世帯を狙って、リフォームと称して大金を搾取することを、主業務とする会社も存在した。
親が子供に手をかけ、子供が親をあやめ、子供が子供を殺害し、他人の車を射撃し、ゴミの不法投棄を行い、粉飾決算を有名公認会計事務所が指導し、健保から大金を横領するなど、報道された犯罪は枚挙にいとまがない。
「人を見たら、泥棒と思え」「人を見たら、殺人者と思え」である。
犯罪行為・犯罪類似行為及び非倫理的行為/状況のタイプをあえてわけて4つに分けてみた。
①例えば携帯電話・テレビゲーム・インターネットなど、新しい機器・商品・システムが、社会に導入されてた比較的初期において、考え出されるもの。
②国の経済状況の悪化、言葉は古くなったが核家族化、プライバシーの偏重保護、交通手段の多様化/高速化等との関係で説明しやすいもの。
③従来から有ったものだが、凶悪度・悪質度・悪意の程度が低かったものが、エスカレートしてきたもの。
④従来から、一定の率で発生するもの。
「悪貨が良貨を駆逐する」と言うことも言われるが、このように分類してみると、日本を諦めなくても良さそうにも、思える。
日本人も性悪説で(その3) [人間雑感]
過去の権力者(施政者)は、社会の安定のために、仏教の力に期待した時期も有ったが、信長の比叡山の焼き討ち以降は、仏教への期待は積極的にはされていない。
その後、連座制により共同責任を取らせることことにより、治安維持が図る時代があった。
この時代では、責任を負わされるグループ員に問題を起こされることは困るわけだから、家族はもとより他人といえども、問題発生を防止するため、倫理教育をせざる得なかったはずである。
強権的政治体制、厳罰社会、プライバシー無視(軽視)無しの時代あったから出来た、システムで今の日本にはありえない過去のシステムとなった。
そして、大東亜戦争の反省から、国による思想教育が排除され、修身と言う道徳教育が廃止されていた時期があった。
現在の日本の現状を考えるとき、この判断が今なお尾を引いているように思う。
これにより、道徳教育に一種の日陰者的印象を、国民に植え付けてしまったように思う。
この種の教育が、間違った愛国心をあおりかねない等の心配を、最近の歴史教科書の検定等で、国民が強く感じとってしまっている可能性があることも不幸なことである。
全体主義が排除され、学校での道徳教育が遠ざけられた時代に育った世代は、親からの教育が主体になったが、今の結果を見ると、必ずしもこれが旨くいかなかった言わざるを得ない。