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朝青龍の個性 [人間雑感]

 5月場所も白鵬の横綱昇進で終わった。

 朝青龍は、10日目に安美錦に寄り切られ、微妙な判定だったが物言いもつかづ、敗れてしまった。
 憤懣やるかたない朝青龍は、花道で座布団を蹴り上げ、場内案内係を直撃してしまった。
 前日は国技館にいたが、一日違いで見られなかったので館内の様子はわからないが、マスコミでは厳しい批判が続いた。
 翌日は勝ったが、以降3連敗してしまった。

 高見盛の気合の入れ方も人気が有るが、朝青龍の最後の仕切りから塩を取りに行く時の気合の入れ方も、大変な迫力である。
 火事場の馬鹿力の実験では平均的な男子で500kg以上のものを持ち上げてしまうと言う。
 仕切りを重ね、興奮度が益々高まり、最後の気合を入れ、最高潮に達し、この馬鹿力を発揮し、それが相手を圧倒するかどうかで勝負が付く。

 連敗した朝青龍には、この燃えるような興奮状態の朝青龍にはなれなかったのではないだろうか。
 横綱の品格云々で言われてしまう朝青龍ではあるが、人並みはずれた強さは、すなわち人並みはずれ勝負に対する集中力で、人並みはずれた火事場の馬鹿力の発揮と言えるのではないだろうか。
 それは、精神的な興奮状態で、座布団を蹴り上げをしてしまったのも、彼の取組みの続きであり、それを含めて彼の相撲であり、個性と言っていいのではないか。
 これを否定した時、それは朝青龍の否定であり、そこには横綱朝青龍の存在はなくなってしまうのでないだろうか。

 個人的には今まで好きではなかった横綱だが、そのように考えるみるとき、彼の行動全てを含め、もう一度改めて見直ししても良いような気もする。

 

 


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